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第12話「そつぎょう」アフレコ終了後
ゆき役 水瀬いのりさん、くるみ役
小澤亜李さん、りーさん役 M・A・Oさん、
みーくん役 高橋李依さん、インタビュー公開!


――いよいよアフレコも最終回を迎えました。まずは率直な今の心境から伺えますか?

水瀬
なんですかね、自分のなかで『がっこうぐらし!』という作品が、こんなに大きなものになっていたんだな……と、最終話の収録を迎えて思いました。3ヶ月という短い期間ではあったんですが、オープニング主題歌でユニットをやらせていただいたり、なんというか、この学園生活部の4人が集まったときの――女の子たちのふわっとした感覚がすごく心地よくて。ゆきという役を演じ終えたこともそうなんですが、このメンバーでのアフレコが終わってしまったということが、なにより寂しいなと思います。

高橋
これまで、毎週のアフレコが当たり前になっていたので、「終わった」という実感がまだわかないんですよね。アニメの本編でも、この先もみーくんたち4人が一緒に活動していくんだろうなという様子が描かれていたので、またどこかでこのメンバーが集まって、演じられたらいいな、と思いますね。

小澤
アフレコをしている最中も感じていたことなのですが、放映が始まった段階でいろんな反響を聞く機会が多かったんですね。大きな話題になったこともあって、気が引き締まるというか、これまで感じたことがないような収録になりました。しかも、李依ちゃんが今、話してくれたことにも通じるんですけど、自分のなかでは抜け切れていないというか、まだまだ『がっこうぐらし!』に関わっている感覚があって。きっと私はこれからも、アニメを観たり原作を読んだり、『がっこうぐらし!』を楽しんでいくんだろうなと思っています。

M・A・O
そうですね……。『がっこうぐらし!』は毎週の内容が本当に、濃すぎるくらいに濃かったんです。だから1話ごとはすごく充実していたんですが、振り返るとあっという間だったなと思います。あとやっぱり最終話のサブタイトルが「そつぎょう」というところが、すごく寂しくて、帰り道にちょっとした虚無感に襲われそうな感じがします。

――なるほど(笑)。

M・A・O
まだオンエアが続いているので、寂しい気持ちは放送を観ることで埋められるんですが、最終話を迎えたら、自分は一体どうなるんだろうか、とも思いますね(笑)。

小澤
ああ、そこでまた気持ちは変わるかもしれないですね。

――最終話は内容的にも見どころが多かったんですが、特に印象的だった場面はどこでしょうか?

M・A・O
やっぱり、ゆきちゃんのアナウンスですね。私たちが見ていた世界とゆきちゃんの世界が、ここで一致したという感じがしました。

水瀬
私はどこだろう……。ああ、でもあそこですね。ゆきが《かれら》をバーンと跳ね飛ばしたところ(笑)。金属バットで殴りつけるんですけど……。

M・A・O
びくともしなかったですね。

小澤
あそこで金属バットを使うんだっけ?

水瀬
そうそう。あそこを観て「ああ、ゆきもすごく戦ってる!」と思ったんです。今までのゆきは《かれら》を見て見ぬふりというか、見えていなかったわけですけど、ついに立ち向かっていったというか。そういう強さを彼女も持っていたんだなと思えて。そこがすごく嬉しかったんですよね。これまでもゆきには、みんなに潜在的な助言をする場面があったりして。すべてを受け入れて愛す……じゃないですけど、《かれら》に対してもただ「やっつけてやろう」という感じではなくて、みんなが幸せになれるような道をずっと探している。そういう彼女の気持ちがあふれているシーンになっていて、私には戦うゆきが女神的ななにかに見えました。

小澤
ゆきの変化もすごく印象的だったんですけど、どうしても頭から離れないのが、最後にひとりだけ帰ってきた《かれら》なんですよね。みんなが「下校だよ」って帰っていくなかで、ひとりだけ学校に戻ってきた子がいて……。彼女はみーくんの大事な相手のようにも見えて、そこに切なさだったり、いろんな気持ちを感じさせてくれて。今でも頭から離れないんです。

高橋
あれを見た美紀がひと言、「学校が大好きなんだな」って口にするのが、またすごく深くて。

小澤
しかも微笑んでたでしょう。

水瀬
ちょっと泣き笑いみたいな。

高橋
そうそう。諦めたわけでも、悟ったわけでもないんですけど……。なんて言えばいいんでしょうね、あの感じって。受け止めたうえで前に進む、というか。

――そんな高橋さんの印象的なシーンは?

高橋
やはり太郎丸のシーンでしょうかね。私はこれまでペットを飼ったことがなくて、これまでの太郎丸とのやり取りは「初めてペットを飼った」という感覚だったんです。なので、その別れが本当にツラくて……。マイクの前で号泣しちゃったんです。

――そうだったんですね!

高橋
もう、涙がずーっと出たままお芝居をしていて。本当に、あのリアルな気持ちが声に乗せられたらいいな、と。「太郎丸のことが本当に好きでした」という思いを、詰め込んだ場面になりました。

――後半では「卒業式」の場面もありました。

高橋
結構、大変でした……(笑)。

水瀬
ゆきのセリフはそんなに長くないんですけど、みーくんがすごく長かった(笑)。

高橋
パッとセリフだけ見ると普通の女子高生の送辞っぽいんですけど、『がっこうぐらし!』のなかで言うことで、ひと言ひと言の意味合いが違ってくるという。「立ち向かう勇気」って言葉が出てくるんですけど、その「勇気」の重みが違う。そういう重さをうまく乗せたいなと思ってましたね。

水瀬
ゆきの答辞について言うと……。「丈槍由紀さん」と呼ばれて、前に出て話し始めたゆきを見て、私としては「ああ、大きくなったなあ」と思ったんです。なんだろう、ゆきが何かを発するだけで、みんなの気持ちが柔らかくなるというか。そこは彼女の才能だなと思うんですよ。しかも、ゆきが泣くとみんなもウルウルする。そこが学園生活部らしいところで。

――そうですね。

水瀬
いつも通り、ボケボケっとしたことをしたすぐあとに切り替わって、真面目な顔で読み始めるっていうギャップも、演じていてグッときたところなんですけど、頑張って一生懸命に読んでるんだけど、気付いたらこう、紙に涙が落ちてて……。あそこもたぶん、第1話のゆきだったら、グズグズになってたと思うんです。でも、最終話では我慢しながら読み続けていて。そこは本当に、成長している感じがしました。

――M・A・Oさんと小澤さんのおふたりは、卒業式の場面をどんなふうにお感じになられましたか?

M・A・O
りーさんも、ちょっと立ち向かえるようになったのかな、と思いました。これはドラマCDの話なんですけど、実はりーさんは、怖くて本当は学校から出たくなかった、みたいな話があったんです。でも最終話では、くるみちゃんに「太郎丸がいたら笑われるからな」と言われて、「そうね」と返す。そこでちょっと、りーさんも成長できたのかな、と感じました。あと仲間を頼ることができるようになりましたね。みーくんが来てくれたことによって、くるみちゃんにそれまで話せなかった弱音を吐くようになったり……。すべてを言わなくても、この2人はわかっているというか、そういう部分が後半では描かれるようになったと思うんです。いつかりーさんは、これまで溜め込んだ感情が爆発するんじゃないかと、ハラハラしていたんですが、そういう部分でも成長できたんだな、と思いました。

小澤
くるみも終盤、他人を頼れるようになったのかなと思いましたね。最初の頃は、りーさんに対しても「まぁ、心配すんなよ」みたいな感じで、あまり聞く耳を持たなかった感じなんですけど、ひとりで行動した結果、《かれら》化しそうになって……。でも仲間のみんなが頑張ってくれたおかげで、命が助かった。だからきっとこれからは「ひとりで無茶はしない」と感じたんじゃないかな、って思います。今回の大失敗で(笑)。

――では最後に、みなさんにとって『がっこうぐらし!』はどんな作品になりましたか?

M・A・O
そうですね……。いろいろと胸をやられる作品だったんですけど(笑)、ひとつ教訓としてあったのは「見た目でごまかされてはいけない」。

一同
あはは(笑)。

M・A・O
「かわいいからほのぼの系」と思っていたら……という感じですね(笑)。あとはオープニングにしても、どんどん回を重ねるごとに変わっていったり、スタッフのみなさんの愛情がいっぱい詰まっていた作品だなと思いました。観ていて気付けなかったときの悔しさというか、「愛が足りなかったのか、私!!」という瞬間も何度かあって(笑)。

高橋
「やられたー!」みたいな(笑)。

M・A・O
アフレコをしていても、できあがったものをオンエアで観ていてもすごく楽しめる作品になったと思います。濃い3ヶ月間を送らせていただいて、ありがとうございました。

小澤
演じている間は、本当に必死でした。私はこれまで、前に進んでいく強さやツラさを抱えたキャラクターというのを、ほとんどやったことがなくて。『がっこうぐらし!』でくるみを演じて、勉強にもなりましたし、いろいろ挑戦もさせてもらったな、と思います。あと、今ここにいない太郎丸役の加藤英美里さんや、めぐねえ役の茅野(愛衣)さんも含め、このメンバーでできたことがすごく楽しかった。またこの学園生活部の4人のその後――彼女たちが進んだ先の物語がアニメで描けるといいな、と思います。

高橋
オーディションのときに、原作を読ませていただいてから、すっかりファンになってしまったんですが、こうして大好きな作品のアニメの制作に一緒に加わることができて、スタッフのみなさんが『がっこうぐらし!』を本当に好きなんだなということを、肌で感じました。私たちも、キャラクターの言葉の重みや心情の動きをしっかりと詰め込んだ作品なので、また何度も観直して、細かいところまで楽しんでもらえると嬉しいです。

水瀬
この3か月間、ゆきちゃんたちを見ていて、「どれだけツラい状況であっても、絶対に幸せはある」と思いました。困難なことがあるからこそ、その幸せはより一層強く輝くんだな、と。今回の『がっこうぐらし!』で、初めて主人公を演じさせていただいて――当初は不安も大きかったんですけど、でもゆきを演じられて、今、とても幸せだし、初めての主人公がゆきでよかったな、と思います。『がっこうぐらし!』が、これからもずっと愛され続けるように私たちも祈っているので、ぜひこれからも、原作ともども応援していただければと思います。

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