――第10話では、ついに《かれら》化しためぐねえが姿を見せましたね。
茅野
はい、そうですね……。「あ゛~」ってやりました(笑)。
小澤
姿はアレでも、声は茅野さんっていう(笑)。
茅野
いつ《かれら》化しためぐねえの声をやるのかと思っていたんですけど、今回でしたね。ついに来てしまいました。
――実際に演じてみて、いかがでしたか?
茅野
うーん、どこまでめぐねえを残すかは、すごく悩みましたね。ただ本番では、くるみちゃんの声を聞きながら「こんな感じかな」と、自然に出た感じでやらせていただきました。思った以上に怖そうな感じになって、よかったです(笑)。
小澤
特にAパートの最後が怖かったです(笑)。
――くるみたちにとってもつらい展開になりましたが、演じてみていかがでしたか?
小澤
台本を読んだときから「つらいな」と思っていたんですが、実際に映像を観ているとどんどん……。ひとりで練習していたときよりも悲しい気持ちになりましたね。思わずため息をついてしまったり。
加藤
現場でもみんな、ため息をついてましたよね。
小澤
前半、後半と順番に収録が進んで、終わったあとに「はぁ、やだなぁ……」って。いのりちゃんは、前半のテストが終わったところで「帰りたい」って言ってましたし(笑)。
加藤
今までにない空気感だったよね。
茅野
そうそう。みんな、その場にいるのがつらくなって、帰りたくなってた(笑)。
小澤
当然、台本を読んでいるので、後の展開はわかっているんですけど、でもやっぱり「あのシーン(※めぐねえと対峙する場面)はつらいな」と。自分の友だちだったり、大好きな人に手をかけるというのはつらいですよね。今まではクラスメイトと対峙したときでも、こう、画面にモヤがかかったような状態でしたけど、めぐねえのときは、どうしてもモヤをかけられなかったんだろうな、って。
茅野
以前、先輩の話があったじゃないですか。あれでもう、かなりしんどくなってて、そのうえで大切な人を手にかけなければいけない。くるみちゃんの気持ちを考えただけでつらいし、助けてあげたくなるんですけど、でも私はめぐねえを演じているので、彼女を襲わないといけないという。
加藤・小澤 あはは(笑)。
茅野
もう、心がメチャクチャ(笑)。たぶん、めぐねえもツラかったんじゃないかなと思うんですよ。意識はないんですけど、大好きだった子たちを襲わなきゃいけないというのは、かなり精神的に来てるんじゃないかと思いました。