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「がっこうぐらし!」放送直前
キャストインタビュー

TVアニメ「がっこうぐらし!」の放送開始を目前に控え、
キャスト6名(水瀬いのりさん、小澤亜李さん、M・A・Oさん、高橋里依さん、
茅野愛衣さん、加藤英美里さん)にインタビューを行いました!






――ではまず最初に、それぞれ演じられているキャラクターについて、簡単に紹介をお願いします。

水瀬
ゆきは、元気で活発な女の子ですね。ただ「元気」といっても、一緒にいるみんなが笑顔になるような、やわらかいところが魅力かなと思います。

小澤
くるみちゃんも元気で、ボーイッシュな女の子。で、いつもシャベルを――こう、相棒のような感じで背負っていて、たくましい見た目なんですけど、でもすごく乙女なところもあって……。可愛らしい女の子ですね。

M・A・O
りーさんはすごく優しくて、家事も上手で、周りのことをよく気にかけながら行動する――なんというか、お母さん的な存在ですね。

高橋
みーくんは、学園生活部の後輩ということで、先輩方を無意識のうちに支えるといいますか、潜在的に「後輩感」があり、先輩たちの背中をそっと支えるようなポジションにいるクールな女の子ですね。

茅野
めぐねえは、学園生活部の顧問ですね。先生らしく頑張ろうといつも一生懸命なんですけど、たまに空回ります(笑)。すごくかわいらしくて、生徒思いの優しい先生だなと思いながら演じてますね。


――なるほど。で、加藤さんが演じる太郎丸は……。

加藤
はい。犬です!(笑) おそらくみんなの癒し的存在になっている、かわいいワンちゃんです。

高橋
結構、器用なワンコですよね。頭もいいし。

加藤
コミュニケーションを取るのも上手いしね。

茅野
喜怒哀楽があんなにハッキリわかるワンコも珍しいよね。


――それぞれ、キャラクターを演じる際に気をつけているポイントはありますか?

水瀬
ゆきは元気な子ではあるんですけども、決して「うるさい子」ではないんです。だから、例えばはしゃいでいるときでも、柔らかさを保った声にしようと思っていますね。第1話では、ギャグに寄った絵柄で表現される場面も多くて、そういうシーンではわりとテンションを上げて演じたんですが、そうすると、ゆきのなかにあるんほんわりとした部分が少し尖って聞こえてしまう。でも、実際に絵が引っ張ってくれるところが大きいので、わりと大きく声を作らないように心がけています。


――ゆきの振る舞いは、なんとも愛らしいですよね。

水瀬
例えば食事のシーンでも、ほかの作品は食べてる音をちゃんと出すんです。でも『がっこうぐらし!』のときは、台本に「はむはむ」とか「もぐもぐ」とか書いてあって、それをそのまま声に出したりしていますね。笑い声も、台本に「えへへ」って書いてあるんですけど、ゆきはそのまま「えへへ」と笑っちゃう子なんだな、というか……。そういう“ひらがな感”みたいな(笑)、柔らかくてほんわかした部分を保つように気をつけていますね。

小澤
くるみちゃんはちょっと言葉が強い女の子なんですけど、あまり怖くなりすぎないようにしたいなあ、と思ってますね。ただ絵のかわいさに引っ張られてかわいく演じると、今度は頼りがいがなくなってしまう。かわいらしく、でも頼りがいがあるように――そのバランスで結構、頭を悩ませることが多いですね。わたしのなかでは「こうだ」というのがまだ、はっきり見えていないので、ですが今の自分なりにできることを演じさせていただいています。


――M・A・Oさん演じるりーさんは、学園生活部の部長。みんなの支柱的な存在ですよね。

M・A・O
りーさんは部長なので、しっかりみんなのやっていることに気を配って、かつ余裕が見えるというか。優しい雰囲気で、みんなを包み込むような感じが出せるといいな、と思っていますね。あと、くるみちゃんと部活の話をするときは真剣に、でもゆきちゃんと接するときは、なるべく明るく。話す相手によって、少しずつ違った感じで受け止められるよう、演じさせていただいています。

高橋
みーくんは……、世の中には「ツンデレ」って言葉があると思うんですけど。


――はい、ありますね(笑)。

高橋
みーくんの場合は「ツンデレ」の中でも「照れること=ツン」という感じを意識してますね。
突き放さない、受け入れるタイプのツンデレがいいな、というか。「ツン」というと、建前を作って、相手は突き放す……みたいなイメージがあるんですけど、みーくんの場合は「本人すらツンであることに気づいていない照れた時の通常の反応」という。その感じを、先輩たちとのかけあいのなかで出せたらいいな、と思っています。


――茅野さん演じるめぐねえは、このなかに登場する唯一の大人のキャラクターという感じなんですが……。

茅野
でも、あまり大人っぽさは感じないですよね(笑)。「めぐねえ」と呼ばれているぐらいなので、友達だったり、あるいはお姉さんみたいな感覚で慕われている感じなんです。なので、あまり「口うるさい」みたいな感じは出したくないなあ、と。普段は友達感覚なんだけど、締めるべきところは締めるよ、みたいな。そういうメリハリはつけたいなと思って、演じてますね。ただ厳しくというよりは、思いやりを持って接するというか、そういうところが、彼女の表情にもよく表われてると思いますね。

加藤
先程もお話しましたが、太郎丸は、みんなとコミュニケーションを取るのがすごく上手いんです。なので、私のなかでは人間と犬の中間ぐらいを目指して演じていますね。人間と同じ感情を持っているわけでもないし、言葉を話せるわけでもないんですけど。でも、なんとなくみんなの雰囲気と連動しているような。そういう鳴き声、吠え方を意識してますね。


――場面によっては、太郎丸がシーンをリードしていくようなところもありますよね。

加藤
そうですね。例えば少し緊迫感のあるシーンだったら、それを、太郎丸の吠え方でも表現できたらなと。和むシーンであれば、ちょっとかわいくやれたらなとか。自分の知っているワンちゃんのパターンをいろいろ考えながら演じています。


――タイトルが『がっこうぐらし!』ということですが、みなさんは学校で寝泊まりをしたことがありますか?

高橋
ないですね、幼稚園の時くらいしかお泊りしたことがないです。幼稚園ってお泊り会とかありませんでした?

小澤
たしかに学童保育があったかも。

茅野
でも、中学とか高校ではあまり聞かないですよね。学園祭の前に、ちょっとだけ長くいてもいいよ、っていうくらい。


――もし泊まっていいなら、何をやってみたいですか?

加藤
やっぱり肝試しですよ! 肝試ししたいよね?

茅野
うーん……(一同笑)。やってみたい気持ちはあるけど絶対に怖い!(笑)

M・A・O
学校で肝試しはちょっと怖いですね……。

小澤
絶対にイヤ! 学校はガチでダメだから(笑)。

高橋
肖像画が飾ってある音楽室とか、スゴそうじゃないですか。肖像画って、人を見ながら描かれるものだから、そこに魂が宿るっていう……。

小澤
(あわてて)あれはほら、複製だから! 魂なんて入ってないよ!


――小澤さんは、本当にそっち系がダメなんですね。

小澤
ダメですね……。すぐに家に帰ります。寝泊まりしません!(笑)

茅野
絶対に寝泊まりしなきゃいけなくなったら、何の教室なら泊まれる?

小澤
(即答で)保健室!


――やっぱりそうなんですね(笑)。

小澤
布団のなかにいれば、怖いものも……。

加藤
わかんないよ~。スーって布団のなかに引き込まれちゃうかもしれない(笑)。

小澤
ああ、もうダメだ、死んだほうがいい……。

高橋
諦めるのが早い!(笑)

小澤
他の教室は、布団がないですしねぇ……。あ、でも普通の教室は意外と安全そうですけど。

茅野
カーテンにくるまるとか(笑)。

高橋
あとはあまり怖い話を聞かない職員室とか?

小澤
……あ、確かに! 職員室は結構、生活感がありますよね。マグカップなんかが、いっぱいあったりして。

茅野
学校のなかでもちょっとホッとしそうな気がするよね。

M・A・O
給食室とかどうですか?

高橋
ああ、給食室! でも、水場にはよく出るって言いません?

小澤
まぁ、出ますね……(一同笑)。私は、トイレから一番遠い部屋にします。その階の。

加藤
トイレに行きたくなったらどうするの?

小澤
トイレには行かない!

加藤
行かないの!?(一同笑)


――例えば、お化け屋敷はみなさん苦手ですか? 小澤さんはまったくダメそうですけど(笑)。

小澤
苦手です。身動きが取れなくなる。

高橋
怖がりですけど、好きですね。

水瀬
わたしは、それほど「怖い」って意識がないかな……。むしろお金を払って驚かされるということにイライラしちゃう(笑)。

茅野
大人だなー(笑)。M・A・Oちゃんはどう?

M・A・O
私はきっと良いお客ですね。叫び声をあげながら走っていきますから(笑)。

茅野
一番リアクションのいいお客さんですね。

加藤
私も同じかな。怖いんだけど入っちゃうし、走って逃げたこともある(笑)。


――そういう茅野さんは、いかがですか?

茅野
私もちょっと亜李ちゃん派かな……。

小澤
(ホッとしながら)よかった!

茅野
私は、身動きも取れないし、必要以上にしゃべります。「誰かいますかー!こんにちはー!」みたいな(笑)。とにかくしゃべりまくって、お化けの声が聞こえそうになったら大声を出します。


――威嚇するタイプなんですね(笑)。

茅野
だからできれば入りたくないんですけど、万が一、お化け屋敷に入ることになったら、話しかけて、頑張ってフレンドリーに接します(笑)。

小澤
明るいとお化けはやってこないって言いますもんね!


――大きく話が横道にそれたのですが(笑)、最後に「ここを観てほしい」という、個人的な注目ポイントをお願いします。

加藤
個人的には、太郎丸に注目していただきたいですね。女の子たちに負けないよう演じておりますので。ぜひ、ところどころに登場する太郎丸にも注目してみてください!

茅野
『がっこうぐらし!』はぜひ、何度も観直してほしい作品なんです。観直すことで「あっ、そういうことなのか」と気づくところが、きっとたくさんあるはず。……ちょっと意味深な感じになっちゃいましたけど(笑)。

高橋
登場する女の子たちが本当にかわいいので、その掛け合いを存分に楽しんでください!

加藤
やっぱり、会話が重要だよね。

高橋
そうなんですよ。会話だったり、そこから窺える関係性を楽しんでほしいなと思います。

M・A・O
4人は学園生活部として明るく元気に活動してますので、そこを見ていただいて、みなさんにもぜひ「かわいいな」「頑張れ!」と思っていただけたら嬉しいです。

小澤
学園生活部は少ない部員数ではあるんですけど、ひとりひとり支えあって、「楽しい」を探して活動している部活です。生きているとつらいことがいっぱいありますけど、そのなかで「楽しいこと」ってすごく重要なんだなって。そういうことを感じられるアニメになっていると思います!

水瀬
キャラクターがかわいいのはもちろんなんですけど、あとわたしとしては、観ている方たちが「自分だったら、この場面でどういう行動をするかな?」とか、そういうふうに考えながら観てもらえると、よりいっそう楽しいかなと思います。ゆきたちの日常を見ているだけじゃなくて、ぜひ『がっこうぐらし!』の世界観に入ってみて、自分なりの考えとか思いを乗せてみてもらえると、いいかなと。あとは、観ているなかで驚いたり、「かわいいな」と思ったり、あるいはちょっと切なかったり。そういうまっすぐな気持ちで観ていただけると嬉しいですね。

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